夏のある暑い日、庭にカブトムシを見つけました。
一時間後に見ると、剪定したばかりのソテツの葉っぱの方に近づいてます。
そしてもう一時間後に見ると、どうも葉っぱの蜜?を吸っているようです。
やたら暑い日の出来事でした。
自転車屋さんで、軒先のタイヤの空気入れの無料で使用OKというところをよく見かけます。
職場近くの商店街の自転車屋さんでは、空気入れの傍にこんな張り紙があります
「空気入れ、声かけ無用」
ご自由にお気軽にお使いくださいを謳うこの張り紙を見るといつも、何故だか私は子供の頃みていたテレビ番組「ノックは無用!」を思い出します。
横山ノックさんと先日亡くなられた上岡龍太郎さんが司会の関西テレビのトーク番組で、土曜日の昼に学校から帰ってテレビをつけると始まっていて、毎日放送のよしもと新喜劇が始まるまでみていた気がします。
ところでこの「空気入れ、声かけ無用」を見るたびに、なんだか言葉づかいに違和感を感じていました。
ちなみに、この番組タイトル「ノックは無用!」は、番組構成をした方によると「(ドアをノックせずに入室するように)ゲストに気軽に来てほしい」という意味と、「選挙でいつ出演できなくなるかわからない横山ノックは番組に無用」という意味が込められていたそうです。
あらためて辞書で「無用」をひきます。
ネット検索で複数の辞書の見解としては、ほぼ
無用:①役に立たないこと「無用の長物」
②いらないこと「心配御無用」
③してはならないこと「天地無用」
④用事が無いこと「無用の者入るべからず」
の順で載っています。
店主さんとしては②の意味で無用を使ったことみたいですが、この②の意味は無用の意味のトップ(第一義)ではない為になんだか違和感があるのでしょう。
(ちなみに③の「天地無用」、上下をひっくり返してはダメな意味で、精密機器や壊れ物などの小荷物によくこのシール貼ってますね)
いらないこと→要らないこと、だから
「空気入れ、声かけ不要」だと、よりしっくりくるのでしょうね。
まあでも、この店主さんもひょっとしたら昔この「ノックは無用!」の視聴者だったんかなとか勝手に親近感が湧いてきました。
ではまた
六甲山系は、私も尼崎に住んでいた幼少の頃から、身近では東六甲の一部の「甲山(かぶとやま)」などで、何かと慣れ親しんで来ました。
六甲山系は、現代では神戸などの市街地から自家用車などですぐ登れることから、あまり想像がつきませんが、その昔は山へ籠もって厳しい修行を行うことで悟りを得ることを目的とする修験道の行者の修行の場のひとつでした。
その行者堂の残る場所にある、六甲比命大善神社に行きましたのでレポートします。
六甲山アスレチックパーク(冬は六甲山スノーパーク)を目指していきます。(地図を参照)
県道16号からアスレチックパークの駐車場への誘導路に入る場所の西側に、その神社へ通じる小道が始まります(地図の左下の赤いピンマークの所がその入り口)
左右に企業の保養所や個人の別荘を見ながらその小道を登っていくと舗装路は途切れ、参道(山道)への看板が見えて来ました。
ずんずん登っていくとまずは「仰臥岩」が見えてきました。
写真奥に見えるこの仰臥岩は、神様が祀られているとされる岩ですが、実は海抜931mの六甲山頂に次ぐ高所(海抜913m)にあります。
山道を更に進むと「雲ヶ岩(紫雲賀岩)」見えてきました。
6〜7世紀ごろインドから渡ってきたとされる僧侶の法道仙人がここで修行中に、紫の雲に乗った毘沙門天がこの岩の上に現れたと言い伝えがあります。
法道仙人は吉祥院多聞寺(神戸市北区)の創設者です。ちなみにこの吉祥院で祀られる吉祥天は仏教の守護神の一人で毘沙門天が夫とされています。
この雲ヶ岩を越え進むと見えてきました。
六甲比命大善神社です。
先の吉祥院多聞寺の奥の院でもあります。
ウィキペディアの解説を読んでも専門家ではないのでしゃんと説明が出来ませんが
六甲山は元々西宮の廣田神社の社領であり、この神社は同神社の奥宮だったそうで、先の法道仙人がこの地で修行をされたご縁で吉祥院多聞寺奥の院ともなったとの解釈でしょうか。
吉祥天は神様ですが仏教とも関わりの深い方ということで、古来の神仏習合が垣間見られる話です。
江戸時代までは寺院と神社で共同管理されていたとの事ですが、明治政府の神仏分離政策によって、境内の雲ヶ岩や法道仙人が作った心経岩は分けて管理されるようになったそうです。
現在は多聞寺と六甲比命講の共同で管理されています。
この六甲比命神社の磐座と呼ばれる岩の台座は、縄文時代に人の手で巨石を積み上げて出来た人工の物とされています。
次の写真右上の岩は、なんと左手に見える社の屋根に少しずつ迫ってきているのだとか((((;゚Д゚)))))))
元々六甲山系は岩の存在感が強い土地だと思いますが、今回見た岩岩にも何とも言えず秘めた力を感じさせるものがありました。
近年はこちらもパワースポットとして知られるようになったそう。私もあやかりたいと御礼をおさめた上で御朱印をいただきました。
今習っているゴルフの師匠から先日言われたのが
「小学生のジュニアの生徒さんは『今のスイングで何が出来たか、良かったか?』と聞いてくるが、大人の生徒さんは『何が出来てなかったか、どこが悪かったか?』ばかり聞いてくる」
と言われました。
ゴルフスイングは、クラブを振り上げて振り下ろしてボールを打って最後の姿勢に至るまでの各フェーズで、からだの動作において様々な意識すべきポイントがあり、その積み重ねの最終結果がボールの飛びに反映されると考えられています。
大人は職業や学歴を問わず、人生経験において色々な物事をこなしてきており、その過程で人により多い少ないはありましょうが、その物事をうまくこなすにはどうしたらいいかまたうまく出来ない時は何がまずいかをすぐ考えるようになってきています。
そのため、ゴルフショットで飛びが不調だと大人はすぐに(自分のスイングのどこがまずかったのか)と考えがち。
最近だとネットで不調の原因を検索すれば(例えば右に飛ぶのは何がまずいか?とか)動画付きのアドバイスもたくさん見られるので、ますます自分であれこれと探りがちです。
しかし師匠曰く、自分がダメなところをしらみ潰しに探して対策していくような練習法では今ひとつ上手くなりにくいとの事。
ジュニアの方はとにかく無邪気に無心に打たせる、そして指導の立場からどうしても言わなあかん必要最小限なことだけちょこっと伝えてまた打たせる。この繰り返しで本当に早く上達するそうです。
また基本的に子供は大人よりも、褒められたい願望を素直に出す方が多いようで、良い点を出来るだけたくさん言って後でちょこっと修正点をアドバイスすることで、相乗効果でアドバイスがよく効くようです。
これは、大人が自分で物事をこなすときにも取り入れたらよいのではと思いました。
大人になると人生経験も相まって、何かと出来ないことばかり気にしがちです。
精密性・緻密さを最初から要求されるようなことは当てはまらないかもしれません。
私達が日々こなしてゆかないといけない事柄も、よくよく考えると、多少のまずさ、不出来も許容されるような物事や繰り返し行う事で上手く出来てくるであろう事柄も多いと思います。
執り行う自分に対し例え不出来でも寛容さを持ってゆく、さらにはいまさら子供みたいと言わず、上手く出来たことは自分で褒める(コレが大事!)。これ繰り返す事で物事も最終的には上手くいき、また心身の不調なんかもこの心持ちである程度防げるのかな、なんて思いました。
「たかがゴルフ、されどゴルフ」とは、ゴルフコースをパー(基準打数)でラウンド出来るような立場の方が、そのようなレベルの方でもゴルフの奥深さを感じるような時に用いられる言葉だと思っております。
が、そのようなレベルに程遠い修練中の身にも、日頃の心の持ちようといったまた別の意味で「たかがゴルフ、されどゴルフ」、しみじみ感じます。
みなさんは”睡眠時無呼吸症候群”と聞くとどのようなイメージでしょうか?
・名前は聞いたことがある
・寝ているときに息が止まる
・いびきをかく病気 などなど
近年ネット上などで”睡眠時無呼吸症候群”という名前を目にすることも増えていますが、どのくらいご存知ですか?
”睡眠時無呼吸症候群”とは、「睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりを繰り返し、昼間の眠気をきたして、さまざまな身体の不具合につながる状態」を言います。(SAS: sleep apnea syndromeの略称)
寝ているときに呼吸が止まる原因はさまざまです。口の奥からのどにかけてのいわゆる「上気道」と呼ばれる部分が狭くなるために起こることが多いとされます。
上気道が狭くなる原因では、成人で多いのは、肥満の方が仰向けに寝ると喉周りの脂肪が気道を圧迫することです。
また生まれつき扁桃腺が大きかったり、顎が小さめで仰向けに寝ると「舌根沈下(ぜっこんちんか)」という舌の根元が喉を塞ぐことで起こる場合もあります。
加齢や飲酒で喉の動きをつかさどる筋肉がゆるんで起こるケースもあります。
その他、鼻炎やタバコで気道粘膜の慢性炎症が原因のことも!
これらのいずれかの理由で、睡眠中に上気道が塞がり呼吸ができなくなる(止まる)→身体の中の酸素が少なくなり、苦しくなって起きる→また眠る→上気道が塞がり…を繰り返す。
これを一晩に何十回、重症の方なら何百回も繰り返すのが”睡眠時無呼吸症候群”の起こるしくみです。
また少なめながら、脳神経の中で呼吸をつかさどる延髄の“呼吸中枢”の異常によって、正常な呼吸運動ができなくなり発症することもあります。
本来睡眠は、身体や脳を休めるために必要不可欠なものです。
”睡眠時無呼吸症候群”になると、いわば「眠る→起きる」というサイクルが分刻みで強制されるようなものなので、当然身体も脳も休めなくなります。
脳が休めないと
・判断力の低下
・怒りっぽくなる
・集中力がなくなる
といったことにつながります。
また身体(特に心臓血管系)も休めなくて、高血圧や心不全・脳卒中など心臓血管がかかわる病気の発症にも影響します。
研究では、”睡眠時無呼吸症候群”の方は健常人と比べ下記の病気や事故の発生率が何倍にもなりやすくなると知られています。
”睡眠時無呼吸症候群”の治療では、CPAP(シーパップ)が、安全性も高く効果が確立した治療とされています。
CPAP(シーパップ)とは、睡眠中に鼻(もしくは鼻と口)にマスクを装着し、気道に常に空気を送ることで、気道を広げてあげる機械です。気道が完全に塞がるのを防ぐ手助けをする治療です。
また肥満や飲酒、喫煙などの生活習慣や寝る体勢などが関わっていると考えられる場合には、そちらの治療や指導を並行して行うことも有効です。
”睡眠時無呼吸症候群”かな?と思われる場合まずは診断をしなければなりません。
そのためにまずは「睡眠ポリグラフ検査(PSG)」と呼ばれる検査を一晩かけて受けていただく必要があります。
この検査は、コンパクトな検査機器をお貸ししてご自宅で受けていただける検査ですが、当院ではこちらの検査および診断がついた場合のCPAP(シーパップ)治療の導入が可能です。
眠っているときに
・いびきご大きい
・息が止まっている
・息苦しくて目が覚める
起きているときに
・居眠りが多い
・集中力がなくなった気がする
・イライラが増えた など
思い当たる方は一度お問い合わせ下さい。
※”睡眠時無呼吸症候群”に関する検査および治療は健康保険の診療となります
前回で、弓道での立ち姿について触れました。
これは周りから見たあるべき姿好ましい姿と言えましょう。
容姿・体型など我々が今備わっているものを瞬間的に理想に変えることはできません。しかし佇まい、具体的には座っている際の姿勢や立ち姿、これらはその都度の本人の意識次第で理想に近づけることができると思いませんか。
じゃあ、実際に我々はどうやってその理想の立ち姿を得られるのでしょう?
自分でどう意識すればよいのでしょう?
こんなにあれこれとチェックポイントとか意識できないですよね。
私がかじったことのある剣道、弓道といった日本の武道では、「丹田」という言葉がよく出ます。臍(ヘソ)の下の辺りの下腹部を指し、そこに意識を置くとか力を入れることが大事であるとされます。
また以前のブログで触れた体幹トレーニング法の一つコバトレを私は習いました。その教えの肝は「ドローイン」と呼ばれる、腹式呼吸で息を吐き切って下腹が凹んだ状態を保ちながらいろいろなトレーニングの体位をとる事で効果的な体幹の筋力アップが図られるというものです。
体幹トレーニングでの「ドローイン」の意義について私の見解はまた別の場で触れますが、これはトレーニング法ではありますが、下腹部の意識が大事であるのは同様です。
私の大して多くない経験からも、複数の教えで下腹部の意識が触れられていることから、人の理想の姿勢や筋力をつけたりといった、広く言えば筋肉や骨格といった運動器に関し健康になる・健康を保つ上で、とりあえずは先ずここ「丹田」の意識が大事なんだという事は間違いでしょう。
姿勢をただす、よい姿勢を保つようにすれば、まわりから見た印象も良く、身体の各部分のバランスの取れた姿勢をとれば、肩こりや腰痛など余分なことをきたす予防にもなります。
よい姿勢、正しい姿勢とはどんなものでしょう?
私は以前弓道を習っておりましたが弓道での基本姿勢といえる、立った姿勢の自然体(骨格にあった無理のない姿勢)としては、次のように言われています。
・両足を程よく平行にそろえ、膝がしらを閉め、腰を据え、上体を正しく保ち、うなじを真直ぐに伸ばし、目づかいを正しく、耳たぶが両肩に落ちるようにし口を軽く閉じ、心気を丹田(たんでん)におさめ、胸、肩を楽にして立つ。
・両腕は自然に垂れ、手に力を入れず(小指を伸ばす心持ち)指を開かず、てのひらは心もちくぼみを持ち、軽く両もものやや前方におく。
・目は、鼻頭を通して約4メートル前方に置く。
そして重心ですが、足の土踏まずのやや前方に置く。
とされております。
私が師事する体幹トレーニングの指導では、立ちすがたを身体の横から見た時に、次に述べる身体上の6つのポイントが縦一直線に見えることがよい姿勢の保持に肝要と言われました。
「立ちすがたで意識すべき6つのポイント」ですが身体の上から順に
(写真は「立ちすがたで意識すべき6つのポイント」の位置を示す画像です)
① 頭蓋骨の乳様突起
(耳たぶの後ろ下方で押さえると触る骨の出っ張り部分で、頭蓋骨 を横から見て前後幅を五等分した時の前から3:2の位置に当ると言われています)
② 肩峰(けんぽう)
(肩甲骨の一部で肩の角っこに触る骨の部分)
③ 胸郭(肋骨で覆われた胸の部分)で前後幅のちょうど中央の位置
④ 大転子(股関節の真横で触れる骨の出っ張り部分)の後端
⑤ 膝レベルで前後幅の中央位置
⑥足首のくるぶし(足関節外顆といいます)の前端
これら6つのポイントが横から見て縦一直線になるのがよい姿勢の保持に肝要とされます。
これらを一直線上に保とうとすると、顎を引いたうえで首筋や背筋また脚の関節をかなり伸ばす意識が必要です。
背骨や関節の痛みでなかなかこの通りには出来ないかもしれません。でもできるだけ意識してからだを伸ばし、少しでもよい姿勢が得られることできっといいことがあるはず。
ではまた
六代目三遊亭圓楽さんとアントニオ猪木さんが先日続くように亡くなられました。
私にとってお二人に共通するのは、なんだかわからないけど日常生活に欠かせない方々という点。
圓楽さんはご存知、日曜夕方の日本テレビ系列の番組「笑点」に長きにわたり出演され、大喜利ではウィットに富んだ回答をされていらっしゃいました。「笑点」は、夕方6時半からの「サザエさん」と共に、束の間の休憩から月曜日の日常生活に引き戻される前の、日曜夕方の黄昏時のお供のテレビ番組でした。
「えんらくさん」というと今だに、端整ながらも馬面とよく言われ長らく笑点の司会を務めた五代目のイメージがあり、この度の六代目はやはり「楽太郎」がしっくりきます。恐らく故意にお下品な回答をした時など、司会の五代目に「おーい楽さんの座布団全部持ってけ」など言われ、苦々しそうなそれでいて何だか嬉しそうな顔をしていた光景が思い出されます。青山学院大卒で、大喜利の中ではインテリジェンスを感じる回答も多々あった覚えがあります。大喜利メンバー中では腹黒キャラでしたが、各界から惜しむ声が沢山あがっており、人望もあった方なのですね。
笑点の毛嫌いを公言していた立川志らく師匠と、移動中の笑点メンバー達が新幹線内でたまたま同乗し、気まずい雰囲気の中「美味しいあんぱん食べるかい」と圓楽さんが歩み寄ったというエピソードは、人としてこうありたい素敵だなと思いました。
マラソンの瀬古利彦さんに似てるからと、颯爽と走る物真似で「オレたちひょうきん族」などお笑い番組でお若い頃よく出演されていたのをお見受けしましたが、本当に時が経つのは早いものだと思います。
アントニオ猪木さんは私の親が同世代ということもあってか、金曜日の夜8時になると決まって「ワールドプロレスリング」のテレビ中継を観ながら晩ごはんを食べていたのを思い出します。親も特段に猪木さんやジャイアント馬場さんのファンという訳ではなかったように記憶してますが、プロレス中継を点けるのが金曜晩の日課のようでした。
近年では、景気づけの「1! 2! 3! ダー!」の掛け声や「闘魂ビンタ」の印象が強いですが、一時期国会議員であったこともあります。国交のない国でのスポーツイベントの開催などは賛否両論ありましたが、ご自身の信念に基づいたスケールの大きな、余人をもって代えがたい方だったと思います。
ご自身のプロレス引退の際にファンに贈ったメッセージとして有名な言葉があります。
「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
こちらは、真宗大谷派の僧職で宗教家でもある清沢哲夫さんが昭和26年に発表された「道」という詩が元となっています。
何故か猪木さんは、この原典を一休宗純(一休さん)としています。
それはさておき、この言葉を目にするたびに、目の前に人生の岐路に立ちすくんでいる人がいる光景が思い浮かびます。
先の政治家時代の独自の活動など、ズバズバ思うがままに突き進んだかのように見えますが、実はその都度迷い有り、この詩を唱えながら進めていったのではないかと思っています。
人生の岐路で迷う方に後ろからそっとかけてあげたら良い言葉だと思いました。
お二人のご冥福をお祈りします。
久しぶりに、と言ってもまあ半年以上ぶりに筋トレに行きました。
所属する大手のチェーン店「いつでもフィットネス」クラブの門を恐る恐る叩く。
最近多い利用料の安価なタイプの施設で、ランニングマシーンなどの有酸素運動系マシーンやウェイトトレーニングのマシーン、ストレッチのスペースが設けてあり、管理人を兼ねたトレーナーさんは一、二名くらいで、基本的に自分のやりたい時にふらっと行って、やりたい事を自分のペースで回ってさっと帰る利用方法。
私の場合、身体を適度にほぐしたりとか脂肪燃焼の目的でまず10〜15分程度ランニングマシーンで走ります。以前頻繁に利用してた頃は時速11〜12kmくらいでも平気だったが、久しぶりなんで緩めの時速9kmでもなんかしんどい。
その後、マットでストレッチ。身体の中心に近い肩や股関節の硬いこと硬いこと。以前出来てた角度に伸びない曲がらない。まさにマット上でトドがのたうちまわっているような気分。あと久しぶりのせいで、脇腹や背中・腰の筋肉の伸ばされてる感が甚だしい。
次に筋力(筋肉量)アップの為の筋トレ。筋肉量を増やすには基本的に、ウェートを用いてちょっとしんどい重さ(負荷)でマシーンを一定回数動かし慣れたら少しずつ重さを増やす、この繰り返しで筋肉量は増えます。
以前はこのマシーンを用いた筋トレをしておりました。が、年齢を鑑みて過負荷で筋肉を痛める恐れから、ここ数年は自重を使った筋トレにとどめております。
背骨まわりから骨盤、股関節にかけての所謂「体幹部」を鍛えることが、座ったり立ったり歩いたりといった日常の基本的な動作を維持するのに大事なことは以前から言われております。この体幹トレーニングの方法は多々様々な流儀が提唱されてます。
私は以前に所属しておりましたところで導入されていた、腹式呼吸の呼気で下腹を凹ませそれを維持する「ドローイン」と呼ばれる状態でいろいろな体勢をとる筋肉トレーニング方法を提唱する、コバトレと呼ばれているものを取り入れています。
この提唱者の方は医師ではなく、私自身が習った骨・筋肉の解剖生理の知識に照らし合わせるとやってることにエビデンス(医学的裏付け)があるんだろうかと思う事もないではないのですが、同じ骨・筋肉(これに関節を合わせて「運動器」と総称します)を扱う立場で、私達のようなこの運動器の既に起こってしまった怪我を治療する立場と、運動器の怪我の予防目的も含めたそのトレーニングを指導する立場では、捉え方の違いもあり得るのかと割り切って考えるようにしております。
閑話休題、久しぶりの筋トレは屁っ放り腰で、腰が曲がってピシッと伸ばせれなかったりと、本来取らねばならない姿勢・体勢からかけ離れたなんとも無様なポーズしか取れませんでした。しかししんどい。
ところで、先日たまたま点けたサンテレビのゴルフ番組で、ゲスト出演されていたオール巨人師匠の興味深い発言がありました。
最近ではM-1審査員退任が話題に上がるオール巨人師匠ですが、番組中では現在70歳になられても非常に飛距離のあるショットを打たれており、ショット間の移動中にその秘訣として日頃手で支えながらスクワットを毎日30回行って体幹を鍛えていることをおっしゃっていました。
そうなんです、小難しい体幹トレーニングの仕方を習わずとも、いつでもどこでもできるスクワットを毎日するだけで簡単かつ有効な体幹トレーニングになるのです。
正しいスクワットやその他のトレーニングの仕方は下記の日本整形外科学会関連HPをご覧下さいね♪(ロコトレ)
ロコトレ | ロコモONLINE | 日本整形外科学会公式 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト
しかし私の方、次の日には…なんとも無惨な筋肉痛でありました。日頃人様に筋トレを勧める立場が何たることか。
…これからは休まず続けますね。
このクルマ、市販名はいすゞ・ピアッツァと言います。(PIAZZA:イタリア語で広場の意)
正確には、こちらに展示されているのは市販車ピアッツァのプロトタイプのアッソ・ディ・フィオーリ(Asso di fiori:イタリア語でクラブのエースの意)です。
リヤのボディーパネルに、一葉のクローバーがイメージマークとして入っています。
このウェッジシェイプ(くさび形)が大変効いたボディーの意匠デザインを行ったのが、イタリア人のジョルジェット・ジウジアーロさんです。
このジョルジェット・ジウジアーロさん、さまざまな工業デザインに携わっています。著名な市販車では映画バックトゥーザフューチャーで準主役とも言われているデロリアン DMC-12、トヨタの初代アリスト(海外では初代レクサスGS)など多数。
写真の看板の通り、ジウジアーロさんが1979年発表のコンセプトモデル、アッソ・ディ・フィオーリをデザインしました。そしてそのデザインコンセプトをほぼ忠実に再現して1981年にいすゞ・ピアッツァとして市販されました。(ただし市販当初は日本ではドアミラーが認可されておらずフェンダーミラー仕様の為ジウジアーロが憤慨した?とまことしやかに言われていました)
当時の日本では、このピアッツァが属する排気量2000ccクラスの2ドアクーペというと、トヨタ・ソアラやセリカXX(ダブルエックス)、日産フェアレディZなどの日本的、日本人好みのライバルがいました。その為ピアッツァは当時としては大変垢抜けまた華奢な形から、分かる人には分かる存在となり、販売実績は芳しくありませんでした。
このいすゞ・ピアッツァは、私が学生時代に知人から中古を安く譲って貰い(写真手前のモニターにあるような黒色でした)社会人となるまで運転していた思い出深いクルマです。
メカニズムとして、足回りやエンジンなどいすゞ自動車の既存のものを流用したこともあり、カタログスペック上また実際の走行感も他車より秀でていると感じるものはありませんでしたが、非常に趣きのある走りをしていた印象を覚えています。
手放して30年近く経ちますが、ふと無性に会いたくなり検索したところ、こちらでプロトタイプを期間限定で!展示されていると聞き、居ても立っても居られなくなりました。今回は私が所属する骨粗鬆症関連の学会が、東京で催される機会に、こちらに立ち寄って再会が果たせました。
思い返すといすゞプラザの滞在時間の半分以上をこのクルマの周りで過ごしていた気がします。
また手元に置いておきたい一台となりましたが、はてさて如何なりましょうか。
後ろ髪を引かれる思いをしながらいすゞプラザをあとにしました。