徳島県鳴門市の大塚国際美術館に行きました。
伺う前は、陶板に複製した名画ってどうなんと思っていましたが、いやいやなかなかの迫力でした。
④片松葉杖の使い方
どちらか片脚を骨折などして完全に浮かさないといけない時は、両腕で2本の松葉杖の操作が要りますが(両松葉杖歩行)、打撲や捻挫などで杖なしだとちょっと不自由といった程度の場合に補助的に松葉杖1本だけ使うケースもあります(片松葉杖歩行)。
私が昔整形外科専門医の試験勉強をしていた時の問題集では、片松葉杖は「ケガをしている(かばいたい)脚と反対側の腕で操作する」のが正しいとされていました。
それは、ケガした脚を前につく時に反対側の松葉杖も同時に前について、身体の左右でバランスよく体重を半分ずつに振り分けて支えられるからという理屈だからです。
しかし、ご年配の方がT字型の杖をご自身で持たれ使われている場合なんかもそうですが、打撲などのケガをされた一般の方に、ご希望に応じて松葉杖を1本お貸しすると、多くの方はまずはケガをされた脚の側の腕で持って使い始められます。
かばいたい脚の側に補助具を持ってしまうのはヒトの本能なのかなと思ってしまいます。
そう考えると正直なところ、片松葉杖は「自分がより安心できる方の腕で持って使う」のが正しいのかなと思うところです。
③杖の位置決めと体重移動での進み方
正直、正しい松葉杖歩行の仕方を書いた書物ってお目にかかったことがありません。
以前松葉杖の長さ決めで、つま先から約15cm先につく長さがいいよと書きましたが、実際に前に進む際にはそのちょっと先20cmくらいの位置につくので良いと思います(あまり先の位置になりすぎると体軸が傾きすぎて転倒のリスクが高まってしまいます)
杖先をつけたらそこを支点に体重移動しつつ移動です。
視線が杖先を見たままになりがちですが、前かがみで頭が下がりがちとなり危ないので、杖先が滑らないところにしっかり突いてるならば、思い切って目線は数メートル先を見るようにしたほうが前かがみになり難くバランスが崩れるリスクが下がります。
また、前に移動の瞬間に脇はさみパッドをしっかり腕ではさんでいないと、杖が体重の支えにならずやはりバランスが崩れ転倒のリスクが高まるので、しっかり脇ではさんでいるかどうか今一度ご注意を。
久しぶりに北九州を再訪しました。
今回はフェリーを使います。
神戸の六甲アイランドのフェリーターミナルより出発です。
翌朝北九州市門司区にある新門司港に到着です。
そして北九州市と福岡市の中間に位置する宗像(むなかた)市にある宗像大社を訪ねます。
由緒ある神社です。
こちらは奥に高宮と呼ばれる小高く登ったところに舞台があり前回は伺ったのですが、今回は残念ながら時間の関係で本宮のみお参りさせてもらいました。
こちら古来から海上交通の安全祈願で、また今日では広く交通安全の神様として有名です。
私も交通安全を祈願しました。
次に北九州の玄関口は小倉駅前を訪ねます。
小倉駅前と言えば行くと必ず訪ねるお店があります。
「肉汁餃子のダンダダン 小倉店」です。
肉汁餃子のダンダダンは、東京に本店のある餃子のチェーン店で(阪神間にも何件かあるそう)、別に北九州発祥でもなんでもないのですが、小倉に行くと何故か訪ねてしまいます。
小倉駅南口から南西のロッテリアの角を西に曲がると直ぐに見えてきます。
店内は吉幾三の「雪国」のジャズトランペット仕様が流れ、なにやら昭和レトロな雰囲気です。
PE’Z(ペズ)の「雪國」
夜訪ねると餃子にビールなのですが、今回は昼なので初めてランチを食べました。
「餃子定食」1000円
こんだけ付いてご飯お代わり無料はお得です。
こちらの餃子は、無邪気に噛むと飛び散って周りがえらい事になるくらいの豊満な肉汁がウリですが、店員さんが給仕の際必ず「まずはタレをつけずにお召し上がりください」と言われるくらいこの肉汁餃子が美味しいのです。
ご馳走様でした!
次に松本清張記念館を訪ねます。
松本清張は昭和を代表する社会派推理小説作家のひとりだと思います。
北九州市小倉は松本清張の人間形成や作家デビューにとてもゆかりのある場所ですが、人間くささやバイタリティを何故か小倉に降り立つと、いつも私は感じてしまいますね。
そして旧門司港を訪ねます。
JR門司港駅です。
こちらはなかなか身近にはない「終着駅」です。
確か長崎駅もそうだと思いますが、区分上は同じ終着駅の阪神梅田駅や阪急梅田駅と違い、港に到着する「終着駅」ってそこから海に向かうロマンがあり、なんか好きなんですよね。
倉庫群などレトロな建物を過ぎ、港の端に行くと見えてきました。
関門海峡大橋です。
九州の玄関口の門司から、ここを渡れば本州となります。
①持ち手と脇はさみパッドの位置が肝心
みなさん、ドラマやコントでケガ人役の方が松葉杖をついてるのはこんなイメージかと思います。
松葉杖を使う上で、最も大事なのは松葉杖の上の端にあるパッドの位置です。
一般にこの写真の人みたいに、端のパッドにもたれかかるように脇の下を乗せて松葉杖を使うと思っておられる方がとても多いようです。
しかし、②で触れますがこのパッドの部分が、杖を操作する上で支点となる大事なところなのですが、そのパッドにもたれかかってしまうと杖が自由に迅速に操作するのが難しくなってしまいます。また脇の下には神経や血管が通っており、パッドに脇の下をもたれかかると腕のしびれや麻痺の原因となってしまいます。
このパッド部分は、「脇から握りこぶし一個分下の位置で、腕(上腕部)といわゆるわき腹(側胸部)で挟んで、松葉杖操作上の支点となる」のが正しい使い方です。
このパッドの位置を決めてから、杖全体のサイズ(長さ)や持ち手の位置を調整します。
脇から握りこぶし一個分下の位置でパッドをはさんだ状態で、立っている足のつま先から前方15cm外側15cmくらいの位置に杖の先がつくくらいなのが至適な杖の長さとされています。(15cmっていちいち測るんかい!ってとこですが、手をパーにおや指の股もいっぱいに広げて、成人女性だと中指とおや指の、成人男性だと人差し指とおや指のそれぞれ指先同士の間隔がめやすになりますよ。)
そしてパッドをはさんだままで、肘が軽く曲がった状態で握れる位置に持ち手があるのが適切な持ち手の位置とされています。
杖全体の長さや持ち手の位置は調整できますので、渡された松葉杖が合わない場合には遠慮なくその場で調整を頼んでみて下さい。
②脇はさみパッドを支点に持ち手で杖の操作をする
①で少し触れたように、わき腹と腕ではさんだパッドを支点に持ち手で進みたい方向に杖を向け、杖の先を突いて進んでいきます。
火曜の夜にサンテレビで放映している、「クルマでいこう」というテレビ神奈川制作の自動車紹介番組をよく観ています。
横浜の放送局制作ということもあってか、エンディング曲が都会的なとてもセンスのよい垢抜けた洋楽ばかり流れてきて気に入っています。
耳について気になる曲がいくつかあるのですが、複数の洋楽曲を不規則にローテートしてかけているためか、エンドロールに曲名の表示がなく、なんともモヤモヤが募っていました。
そこでついに生まれて初めて、テレビで気になる音楽の原曲探しをしてみました。
よくわからなくて、まずはYahooやYouTubeの音声入力検索で「ふんふーふふーん」とか「たらららー」など鼻歌をスマホに吹き込むも、この普通の音声入力機能ははっきりと言葉を喋らないと反応しないのです。
その後で確かグーグルアプリをタッチした時にマイクのマークがあったと思い出し作動させたところ、一般の音声入力機能に加え「曲を検索」ボタンがあり押して吹き込んだところ、出てきたのです。
この「鼻歌検索」という機能、ちょっと前からある機能のようですが、初めて使い自分のまったくつたない鼻歌でドンピシャ結果がでると感動ものです。
こちらで判明した曲を二曲紹介します。
Maroon 5の「Payphone」
https://youtu.be/KRaWnd3LJfs?si=xiBCecgh_40wHcYQ
Maroon 5(マルーンファイヴ)はアメリカのバンドでこちらは一昔前の曲ですが、高音の心地よい歌声がなんとも言えないです。
Owl City & Carly Rae Jepsen の「Good Time」
https://youtu.be/H7HmzwI67ec?si=vdHi75nyrB4J8US7
Adam Young(アダム・ヤング)というアメリカの音楽家のソロプロジェクトOwl Cityとカナダのシンガーソングライター、カーリー・レイ・ジェプセンのコラボ曲
これどちらかの曲をご存知の方ならわかると思うのですが、この曲のサビの「うぉおおおっお、おっおっおお」を鼻歌検索に吹き込んだところ、最も一致確率の高かった曲が西野カナというひとの「Believe」で、たしかにBelieveの出だしがまさにこれなんですよね…。
で次点の曲がこの「Good Time」ということです。こちらも一昔前の作品ですがいい感じです。
しかし少し前から自分は使っていたGoogleレンズという、撮った画像を検索かけると写っている商品ならその商品名やネット上でのその売価が表示される機構と合わせて、あらためてGoogleテクノロジーを思い知った出来事でした。
ではまた
ドリフなど昔のコントでは、病院でのやりとりの場面もよく見かけたような気がします。
脚の怪我をした役の方が出演するとお決まりの松葉杖の登場です。
こんな写真のイメージかと思いますが、この写真のような使い方はちょっといただけません。
どこが悪いかわかりますか?
答えは、脇の下に隙間がなくてむしろ脇のところでかなりの体重を支えているような使い方です。
脚のケガをした人が松葉杖を使っているのを見たり、またご自身のケガで使った事のある人もいると思います。
松葉杖って日ごろから使い方を練習しておく事でもないし、ケガしたときに急に使い始めることがほとんどで、よくわからないまま使い始めて、慣れてきた頃にはもう使う必要性も無くなって返却してしまって、ちゃんとした使い方が身についてない、とか全然知らないという方も多いと思います。
そこで、今回は松葉杖の使い方のポイントをお伝えしてみます。
新聞の書籍広告欄を見ていると、目を惹く文字が。
「歩いて治す膝痛」
山と溪谷 という雑誌の2024年3月号のタイトル。
日ごろ、ひざの症状でお見えの方で、御趣味の登山、トレッキングや田畑の農作業から山林に分け入っての草刈りや携帯基地局設置場所探しのお仕事、はたまたゴルファーといった、足場の困難さは強弱あれど「自然を踏みしめること」をもっぱらとされている方々がたくさんいらっしゃいます。
ゴルフ場の、比較的多くの人が対応できるだろうと見越して人為的に作られた程度の斜面でさえ、斜面なりに立つとひざに負担を感じます。
元々ひざに何か不安をお持ちの方がそうした自然の容赦ないアップダウンを踏みしめる事で、ひざの症状惹起につながった事は容易に想像できます。
人目を引く雑誌タイトルですが読んでみると、「ひざの痛みを引き起こしにくい自然環境の歩き方と予防的にすべきこと」の解説に多くの誌面が割かれている印象。私と同じ整形外科専門医の先生によるひざの構造の解説などあり、なかなか読み応えありました。
じゃあひざに負担がかかりにくい歩き方ってなんなん、です。
記事の中では、緩斜面、急斜面、段差の有り無し、岩の多いシーンなど、それぞれアップダウン別でこと細かに推奨される歩き方が写真つきで書かれており、詳しくは雑誌買って読んで下さいって事ですが。
かいつまんで言うと
推奨される歩き方全体に通じる精神としては
①(大なり小なり背中に荷物を背負っている事が多く)前かがみになりがちなので、上半身を起こした姿勢を取ること(上半身を起こそうと意識すること)が望ましい。反り過ぎもNG
→重い頭が体軸上にある事で転倒の予防にもつながりこれは良い心掛けと思います。
②前脚を踏み出す時、太ももを上に引き上げる意識を持つ。
後ろ脚のひざの曲げ伸ばしにアクセントをつける意識(登りでは伸ばす、下りでは充分曲げる)
→私もそうですが、中高年になると歩行の際に脚を上げてるつもりでも以前より上がってなくて、結果的に些細な段差でつまずいて大ケガの元になる場合もあるので、そうした転倒の予防にもこれ大事ですね。
③前脚をついたら、ちょっと不安定になった姿勢を、①②の意識をしつつ体軸がまっすぐになるよう立て直し、次のステップへ
④トレッキングポールなど補助具を適切に使う(私見ですが、ゴルフラウンド中の斜面を歩く際に不安があればクラブを杖代わりにしても良いと思います)
といったところでしょうか。
文字づらでなんのこっちゃイメージが湧かない方は是非この雑誌買ってみて下さいね
(※凍結路などの滑りやすいシーンでは、やや前かがみで小刻みな歩き方が望ましい歩き方とされておりこの通りではありません)
あとは、ひざを支える太ももまわりのいろいろな筋肉のストレッチや筋トレの仕方が、あらかじめしておきなさいよと言わんばかりに書かれており、結局はそらせや、日ごろからやっとかなあかんわなという事ですね。
みなさん頑張りましょう!
では。
骨・関節・筋肉・神経などの組織(これらをまとめて運動器と言います)が傷んだり弱ったりして、立ったり歩いたりする身体能力(移動機能)が低下した状態が、ロコモです。
(ロコモはロコモティブシンドロームの略
ロコモティブシンドロームとは、2007年に日本整形外科学会が提唱した概念です。)
要支援、要介護になる原因のトップは、実は転倒、骨折や関節の病気などこれら運動器の故障なのです。よってロコモが進むと、将来介護が必要になるリスクが高くなります。
自覚症状がなくても、すでに進行したりしている場合が結構あると言われています。
また高血圧など生活習慣病のある人は比較的若い頃からロコモの原因となる病気にかかりやすいとされています。
逆に、ロコモに該当する高齢者はメタボリックシンドロームなどの生活習慣病を併発しているケースが多いことも分かっています。
ロコモによる運動不足が生活習慣病を悪化させるケースもあれば、重度な生活習慣病に起因する身体活動の低下がロコモを悪化させるなど、互いに影響しあって全身の機能低下を引き起こしていることも少なくありません。
そのため、ロコモはできるだけ早い時期に見つけて、適切なリハビリテーションや治療を行うことでこの「移動機能」の低下を取り戻して、“健康寿命”の伸びにつながります。
自分がロコモかどうかは、ロコモ度テストで簡単に判定することができます。
当院では、五十肩、腰痛、関節痛といった整形外科(運動器)の症状で来られた方に、できるだけロコモかどうかのチェックをすすめてゆく取り組みをおこなっています。
ご興味のある方はロコモアドバイスドクターのいる当院へどうぞ!
ロコモを知ろうHP