エンジンをかけながらの給油
いつ誰にならったか定かではないのですが、ガソリンスタンドで給油する際は、エンジンを止めて給油を行うのは当たり前のこととしてずっと行ってきました。
昔はガソリンスタンドの店員さんが注文を聞くためすぐに運転席に駆け寄ってきたので、なんか自然とエンジン停止するようになってた気がします。
ところが最近は、エンジンをかけながら給油をされている方を結構見かけるようになりました。
おそらくはエアコンが切れて車内の温度が変わるのを避けたい為かと推察します。
実は給油中のエンジン停止は法律で定められている事項です。
消防法の危険物の規制に関する政令
(昭和三十四年九月二十六日政令第三百六号)
最終改正年月日:平成一八年一月二五日政令第六号
第27条第6項第1号ロ「自動車等に給油するときは、自動車等の原動機を停止させること。」
ある街の消防本部のHPではこう書かれています。
「ガソリン等の危険物は、引火性の蒸気が発生します。エンジンをかけたまま給油行為を行った場合、可燃性蒸気に静電気が引火して火災となる危険性が非常に高くなります。給油中は、必ずエンジンを停止してください。」
私がよく行くGSではこのように表示されています。
写真だと下の囲いの中で小さい字で、ドアを閉めるようにと表示されてますがこれは、シートと衣服が擦れて車内に生じた静電気を車外まで飛ばさないためとされています。
よく利用するGSで場内の案内をしている方に、昨今見かけるエンジン掛けながらの給油について見解を尋ねたところ「たしかにエンジン停止の表示はしてるんですけどね‥」と、なんともシャキッとしない返答。
セルフ給油となり、GSの店員さんが主体的に給油行為を取り仕切る立場ではなくなったことも、エンジン掛けながら給油の主因かと思います。
しかし給油中のエンジン停止はマナーといった話では無く、法令で決められた厳守すべきこととして今後も心して行ってゆきたいと思います。