コラム よい姿勢とは?

姿勢をただす、よい姿勢を保つようにすれば、まわりから見た印象も良く、身体の各部分のバランスの取れた姿勢をとれば、肩こりや腰痛など余分なことをきたす予防にもなります。

よい姿勢、正しい姿勢とはどんなものでしょう?

 

私は以前弓道を習っておりましたが弓道での基本姿勢といえる、立った姿勢の自然体(骨格にあった無理のない姿勢)としては、次のように言われています。

 

・両足を程よく平行にそろえ、膝がしらを閉め、腰を据え、上体を正しく保ち、うなじを真直ぐに伸ばし、目づかいを正しく、耳たぶが両肩に落ちるようにし口を軽く閉じ、心気を丹田(たんでん)におさめ、胸、肩を楽にして立つ。

・両腕は自然に垂れ、手に力を入れず(小指を伸ばす心持ち)指を開かず、てのひらは心もちくぼみを持ち、軽く両もものやや前方におく。

・目は、鼻頭を通して約4メートル前方に置く。

そして重心ですが、足の土踏まずのやや前方に置く。

とされております。

 

私が師事する体幹トレーニングの指導では、立ちすがたを身体の横から見た時に、次に述べる身体上の6つのポイントが縦一直線に見えることがよい姿勢の保持に肝要と言われました。

「立ちすがたで意識すべき6つのポイント」ですが身体の上から順に

(写真は「立ちすがたで意識すべき6つのポイント」の位置を示す画像です)

① 頭蓋骨の乳様突起

(耳たぶの後ろ下方で押さえると触る骨の出っ張り部分で、頭蓋骨 を横から見て前後幅を五等分した時の前から3:2の位置に当ると言われています)

 

② 肩峰(けんぽう)

(肩甲骨の一部で肩の角っこに触る骨の部分)

 

③ 胸郭(肋骨で覆われた胸の部分)で前後幅のちょうど中央の位置

 

④ 大転子(股関節の真横で触れる骨の出っ張り部分)の後端

 

⑤ 膝レベルで前後幅の中央位置

 

⑥足首のくるぶし(足関節外顆といいます)の前端

これら6つのポイントが横から見て縦一直線になるのがよい姿勢の保持に肝要とされます。

これらを一直線上に保とうとすると、顎を引いたうえで首筋や背筋また脚の関節をかなり伸ばす意識が必要です。

背骨や関節の痛みでなかなかこの通りには出来ないかもしれません。でもできるだけ意識してからだを伸ばし、少しでもよい姿勢が得られることできっといいことがあるはず。

ではまた