理想の姿勢と丹田(たんでん)

前回で、弓道での立ち姿について触れました。

これは周りから見たあるべき姿好ましい姿と言えましょう。

容姿・体型など我々が今備わっているものを瞬間的に理想に変えることはできません。しかし佇まい、具体的には座っている際の姿勢や立ち姿、これらはその都度の本人の意識次第で理想に近づけることができると思いませんか。

じゃあ、実際に我々はどうやってその理想の立ち姿を得られるのでしょう?

自分でどう意識すればよいのでしょう?

こんなにあれこれとチェックポイントとか意識できないですよね。

私がかじったことのある剣道、弓道といった日本の武道では、「丹田」という言葉がよく出ます。臍(ヘソ)の下の辺りの下腹部を指し、そこに意識を置くとか力を入れることが大事であるとされます。    

 

また以前のブログで触れた体幹トレーニング法の一つコバトレを私は習いました。その教えの肝は「ドローイン」と呼ばれる、腹式呼吸で息を吐き切って下腹が凹んだ状態を保ちながらいろいろなトレーニングの体位をとる事で効果的な体幹の筋力アップが図られるというものです。

体幹トレーニングでの「ドローイン」の意義について私の見解はまた別の場で触れますが、これはトレーニング法ではありますが、下腹部の意識が大事であるのは同様です。

私の大して多くない経験からも、複数の教えで下腹部の意識が触れられていることから、人の理想の姿勢や筋力をつけたりといった、広く言えば筋肉や骨格といった運動器に関し健康になる・健康を保つ上で、とりあえずは先ずここ「丹田」の意識が大事なんだという事は間違いでしょう。