ノックは不要?

自転車屋さんで、軒先のタイヤの空気入れの無料で使用OKというところをよく見かけます。

職場近くの商店街の自転車屋さんでは、空気入れの傍にこんな張り紙があります

「空気入れ、声かけ無用」

ご自由にお気軽にお使いくださいを謳うこの張り紙を見るといつも、何故だか私は子供の頃みていたテレビ番組「ノックは無用!」を思い出します。

横山ノックさんと先日亡くなられた上岡龍太郎さんが司会の関西テレビのトーク番組で、土曜日の昼に学校から帰ってテレビをつけると始まっていて、毎日放送のよしもと新喜劇が始まるまでみていた気がします。

ところでこの「空気入れ、声かけ無用」を見るたびに、なんだか言葉づかいに違和感を感じていました。

ちなみに、この番組タイトル「ノックは無用!」は、番組構成をした方によると「(ドアをノックせずに入室するように)ゲストに気軽に来てほしい」という意味と、「選挙でいつ出演できなくなるかわからない横山ノックは番組に無用」という意味が込められていたそうです。

あらためて辞書で「無用」をひきます。

ネット検索で複数の辞書の見解としては、ほぼ

無用:①役に立たないこと「無用の長物」

②いらないこと「心配御無用」

③してはならないこと「天地無用」

④用事が無いこと「無用の者入るべからず」

の順で載っています。

店主さんとしては②の意味で無用を使ったことみたいですが、この②の意味は無用の意味のトップ(第一義)ではない為になんだか違和感があるのでしょう。

(ちなみに③の「天地無用」、上下をひっくり返してはダメな意味で、精密機器や壊れ物などの小荷物によくこのシール貼ってますね)

いらないこと要らないこと、だから

「空気入れ、声かけ不要」だと、よりしっくりくるのでしょうね。

まあでも、この店主さんもひょっとしたら昔この「ノックは無用!」の視聴者だったんかなとか勝手に親近感が湧いてきました。

ではまた